会社設立の際に、親族から援助を受ける方法
会社を設立して起業する際に、親族、特に両親から援助を受ける場合には、次のような方法が考えられます。
1.個人的に資金の贈与を受ける
まず、贈与により資金を譲り受ける方法があります。両親から贈与を受けた場合は、贈与を受けた企業家個人として贈与税の申告・納税が必要になります。ただし、暦年贈与では、年間110万円までの贈与であれば、贈与税は発生しません。また、相続時精算課税を使えば、相続時には足し戻されますが、2,500万円までは贈与税が発生しません。
2.個人的に資金の貸与を受ける
両親から企業家個人として資金を借ります。借りたときに税金は発生しませんが、借りたという証拠がないと贈与だとみなされ、贈与税が発生するおそれがあります。借用書を作成する必要があります。
3.会社に出資してもらう
会社の株主になってもらう方法です。会社設立後、事業が上手く回りだして、資金的な余裕ができたら、両親から株式を買取ることで出資関係を解消することができます。
4.会社に融資してもらう
会社として両親に資金を借りる方法です。会社が返済をしていくことになります。個人的に資金を借りる場合と同様に、借用書が必要になります。会社が両親から借入金を受ける場合には、利息を支払うことができます。
以上が、両親から会社設立の際に、資金援助を受ける方法になります。贈与か出資か借入か、個人か会社かで、色々なパターンがあります。両親と相談しながら決めてくといいでしょう。