福岡で会社設立するなら、依頼先を比べて決めるメディア 福岡の会社設立を、代行手数料と実費込みの総額で比べる

福岡で会社設立した後の税務、1年目に何が起きるか|期限と金額を月ごとに追う

会社設立 福岡 税理士 編集:合同会社commit / 合同会社FIELD 共同編集部
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この記事は、設立した後の見通しを立てておきたい方に向けたものです

会社設立の登記が終わると、ひと区切りついた気持ちになります。ところが実際には、ここからのほうが期限の短い手続きが多いのです。福岡市で会社を設立した場合、法人市民税の設立申告書は設立の日から10日以内。税務署への届出も、青色申告の承認申請も、それぞれ期限があります。

しかも法人には、利益が出ていなくてもかかる税金があります。福岡市なら法人市民税の均等割が年額5万円から。赤字でも納める必要があるため、知らずにいると初年度の資金繰りで慌てることになります。

会社設立の代行を頼んだ場合でも、設立後の届出まで範囲に含まれるとは限りません。事務所によっては登記までが代行の範囲で、そこから先は自分で進めることになります。

この記事は、福岡で会社設立をした方、あるいはこれからする方に向けて、1年目に何がいつ起きるのかを時系列で整理したものです。税理士に頼むかどうかを判断する材料にもなるはずです。期限と金額は2026年8月時点で公式ページを確認したものです。

01設立から10日以内:福岡市への設立申告書

設立から10日以内:福岡市への設立申告書/福岡の会社設立の代行を比べる

福岡市で会社設立をした場合、最初に来る期限がこれです。法人市民税について、設立の日から10日以内に設立申告書を提出することになっています。

提出先は財政局法人税務課 法人市民税係で、所在地は福岡市博多区博多駅前2丁目8番1号(博多区役所新庁舎9階)です。定款の写しと登記事項証明書の写しを添えて出します。

登記が完了するまで待たない設立の日は登記を申請した日です。登記が完了するのはその1週間程度あとになりますが、10日の起算はあくまで申請した日からです。会社設立の代行を頼んでいる場合でも、この届出まで代行の範囲かどうかは確認が要ります。登記事項証明書が取れるのを待っていると期限が迫るため、設立日が決まった時点で準備を始めておくと安全です。

福岡市以外の市町村の場合

本店を置く市町村によって提出先が変わります。北九州市なら北九州市、久留米市なら久留米市の担当窓口です。期限や添付書類も市町村ごとに定められているため、本店を置く市町村の公式ページで確認してください

直通の電話番号は公開されていません福岡市の法人市民税係については、公式ページに直通の電話番号が掲載されていません(2026年8月時点で当サイトが確認)。問い合わせが必要な場合は、福岡市の代表番号か公式ページの案内をご利用ください。

出典:福岡市「法人市民税の概要(均等割・法人税割の税率、設立申告書の提出先)」(2026年8月時点)

02すみやかに:福岡県税事務所への法人設立届

すみやかに:福岡県税事務所への法人設立届/福岡の会社設立の代行を比べる

法人県民税と法人事業税については、福岡県税事務所に法人設立届を出します。福岡市内でも、区によって担当する事務所が分かれています。

福岡市内の県税事務所と担当区域
事務所 所在地 電話 担当区域
博多県税事務所 福岡市博多区博多駅東1-17-1 コネクトスクエア博多2・3階 092-260-6008 博多区・南区
西福岡県税事務所 福岡市中央区赤坂1-8-8 福岡県福岡西総合庁舎3・4階 092-735-6145 中央区・城南区・早良区・西区
東福岡県税事務所 福岡市東区箱崎1-18-1 福岡県粕屋総合庁舎2階 092-641-0148 東区

※ 福岡市以外の市町村を担当する県税事務所もあります。詳細は福岡県の公式ページでご確認ください。

県外に本店がある場合は例外です福岡県外に本店がある法人の法人県民税・法人事業税は、県内全域を博多県税事務所が所管します。本店の場所で機械的に決まらない例外なので、県外から福岡に進出する場合は覚えておいてください。

法人県民税にも均等割があり、こちらも所得に関係なくかかります。福岡市の法人市民税とあわせて、赤字でも毎年かかる固定的な負担として計算に入れておく必要があります。

会社設立の届出は、国・県・市の3つに分かれるのが基本の形です。それぞれ様式も提出先も違うため、ひとつ出したから終わりということはありません。福岡で会社設立をした場合、この3か所への届出をひと組として覚えておくと漏れにくくなります。

出典:福岡県「県税事務所の所在地・管轄区域」(2026年8月時点)

03設立から1〜2か月:税務署への届出と青色申告

設立から1〜2か月:税務署への届出と青色申告/福岡の会社設立の代行を比べる

税務署には法人設立届出書を提出します。会社設立の代行に設立後の届出が含まれていない場合は、ここから自分で進めることになります。これに加えて出しておきたいのが青色申告の承認申請書です。青色申告にすると欠損金の繰越しなどが使えるため、会社設立の初年度に赤字が出た場合の扱いが変わります。

青色申告の承認申請には期限があり、出し遅れるとその年度は適用されません。初年度は赤字になることが多いため、この届出を落とすと繰り越せるはずの欠損金を使えなくなります。会社設立の直後に必ず確認しておきたい手続きです。

法人設立届出書会社を設立したことを税務署に知らせる届出。定款の写しなどを添えます。
青色申告の承認申請書期限までに出さないとその年度は青色申告ができません。欠損金の繰越しに関わります。
給与支払事務所等の開設届出書役員報酬や給与を払う場合に提出します。一人社長でも報酬を出すなら必要です。
源泉所得税の納期の特例の承認に関する申請書源泉所得税の納付を年2回にまとめられます。人数が少ない会社向けです。
オンラインでまとめて出す方法もあります国が運営する法人設立ワンストップサービスを使うと、設立登記から設立後の各種届出までをまとめてオンラインで申請できます。マイナンバーカードと電子署名が必要ですが、窓口ごとに書類を出す手間は減ります。

自分で会社設立を進めた方は、この流れでそのまま届出まで済ませられます。会社設立の代行を頼んだ方でも、設立後の届出が範囲に含まれていなければ同じ手続きが必要です。どちらの場合も、期限だけは自分で把握しておく必要があります。

会社設立の直後にやることの順番
順番に処理していけば漏れません。期限が短いものから片づけます。

出典:デジタル庁「法人設立ワンストップサービス」(2026年8月時点)

04社会保険と労働保険:一人社長でも手続きが要る

社会保険と労働保険:一人社長でも手続きが要る/福岡の会社設立の代行を比べる

法人になると、役員が自分ひとりだけでも健康保険と厚生年金の加入手続きが原則として必要になります。報酬を出さない場合は扱いが変わることもありますが、役員報酬を設定するなら年金事務所での手続きが発生します。

従業員を雇う場合は、これに労働保険が加わります。労働基準監督署に保険関係成立届と概算保険料申告書を、雇用保険についてはハローワークに届け出ます。

機関ごとに命名規則が違います福岡の公的機関は、機関によって名称の付け方が異なります。年金事務所は「東福岡年金事務所」のように地名が後ろ労働基準監督署とハローワークは「福岡東労働基準監督署」のように地名が前に来ます。「福岡東年金事務所」「東福岡労働基準監督署」はいずれも存在しない名称です。書類の提出先を調べるときに取り違えやすいので注意してください。
福岡市内の労働基準監督署の管轄
署名 所在地 管轄
福岡中央労働基準監督署 福岡市中央区長浜2-1-1 福岡市(東区を除く)、春日市・大野城市・筑紫野市・太宰府市・糸島市・那珂川市
福岡東労働基準監督署 福岡市東区香椎浜1-3-26 福岡市東区、宗像市・古賀市・福津市、糟屋郡

※ 2026年8月時点。詳細は福岡労働局の公式ページでご確認ください。

年金事務所は福岡県内に11か所あります。福岡市内では東福岡・博多・中福岡・西福岡・南福岡の各年金事務所が担当します。博多年金事務所は国民年金と健康保険・厚生年金で管轄範囲が異なるため、法人の新規適用については日本年金機構の公式ページで区分を確認してください。

出典:日本年金機構「福岡県内の年金事務所の管轄」(2026年8月時点)

05毎月・毎年かかるお金:赤字でも止まらない

毎月・毎年かかるお金:赤字でも止まらない/福岡の会社設立の代行を比べる

会社設立の後にかかるお金のうち、見落とされやすいのが利益に関係なくかかるものです。個人事業のときにはなかった負担なので、法人化した1年目に驚くことになります。

会社設立の費用ばかりを気にして、この部分を見落とす方は少なくありません。設立の代行手数料を数万円節約しても、均等割は毎年かかり続けます。福岡で会社設立を考えるときは、設立費用と初年度のランニングコストを合わせて資金を用意しておくと安心です。

福岡市で会社を設立した場合の、毎年かかる主なもの
項目 金額の目安 備考
法人市民税の均等割 年額50,000円から 資本金等の額1,000万円以下かつ従業者数50人以下の区分。赤字でもかかる
法人県民税の均等割 福岡県に納める こちらも所得に関係なくかかる
法人税割 資本金等1,000万円超は8.4%、1,000万円以下は7.6% 令和元年10月1日以後に開始した事業年度。利益に応じてかかる
税理士の顧問料 月5,500円〜40,000円程度 福岡の事務所の公式サイトの表示。決算料が別のことが多い
社会保険の会社負担 報酬額に応じる 役員が自分ひとりでも原則として発生する

※ 2026年8月時点。均等割と法人税割の税率は福岡市の公式ページで確認したものです。

均等割は資本金等の額と従業者数で区分が決まります。資本金を大きくすると均等割も上がるため、会社設立のときに資本金をいくらにするかは、この点でも影響があります。

福岡市は法人市民税の税率について案内を出しています福岡市は、法人市民税の税率が他の市町村に比べて高いのはなぜか、という質問を公式のよくある質問に掲げています。本店をどこに置くかを考える材料のひとつになりますが、税率だけで所在地を決めるのは本末転倒です。取引先との距離や採用のしやすさなど、事業への影響のほうが大きいのが普通です。
初年度の資金計画に入れておくもの
会社設立の費用だけでなく、この4つを見込んでおくと初年度に困りません。
設立後にかかる固定的な負担
初年度の資金計画には、この固定的な負担を入れておいてください。

出典:福岡市「税金に関するよくある質問(法人市民税の税率が他の市町村に比べて高い理由を含む)」(2026年8月時点)

06法人口座の開設は、思ったより時間がかかる

法人口座の開設は、思ったより時間がかかる/福岡の会社設立の代行を比べる

会社設立の後、実務でつまずきやすいのが法人口座の開設です。登記が完了して登記事項証明書が取れるまで申し込めないうえ、審査にも時間がかかります。

近年は審査が厳しくなっており、会社設立の直後は取引の実績がないため、事業の実態が確認できることが重視されます。必要な書類は金融機関によって違いますが、登記事項証明書、定款の写し、代表者の本人確認書類、会社の印鑑証明書などが一般的です。

申し込めるようになる時期登記が完了し、登記事項証明書が取得できてから。登記の完了までに1週間程度かかります。
準備しておくもの登記事項証明書、定款の写し、代表者の本人確認書類、会社の印鑑証明書など。事業内容を説明する資料を求められることもあります。
審査で見られること事業の実態が確認できるか。ホームページや取引先との契約書、事務所の実在などが材料になります。
並行して進められること口座がなくても、税務署や年金事務所への届出は進められます。順番を待つ必要はありません。
資本金の払い込みは設立前です混同されやすいのですが、資本金の払い込みは会社設立の前に、発起人個人の口座に対して行います。法人口座は登記の後にできるものなので、資本金の払い込みに法人口座は使いません。

会社設立の代行を頼んだ場合、払い込みの手順や通帳の写しの取り方は案内してもらえることがほとんどです。ただし払い込み自体は発起人本人が行う必要があり、ここは代行できない工程です。福岡で会社設立を進めるときも、この点は自分で動くことになります。

出典:福岡市「スタートアップ資金」(2026年8月時点)

07まとめ:1年目のスケジュールを先に書き出しておく

まとめ:1年目のスケジュールを先に書き出しておく/福岡の会社設立の代行を比べる

福岡で会社設立をした後の1年目に起きることを整理します。

  1. 福岡市への設立申告書は設立の日から10日以内。いちばん期限が短い。
  2. 設立の日は登記を申請した日。登記の完了を待っていると期限が迫る。
  3. 福岡県税事務所への法人設立届。本店の区によって担当が分かれる。
  4. 県外に本店がある法人の県税は、県内全域を博多県税事務所が所管する。
  5. 税務署への法人設立届出書と、青色申告の承認申請書。後者は期限を過ぎるとその年度に使えない。
  6. 社会保険は役員が自分ひとりでも原則として手続きが必要。
  7. 年金事務所は地名が後ろ、労働基準監督署とハローワークは地名が前。取り違えに注意。
  8. 福岡市の法人市民税の均等割は年額5万円から。赤字でもかかる。
  9. 法人口座の開設は登記の完了後。審査にも時間がかかる。
  10. 資本金の払い込みは設立前で、発起人個人の口座に行う。

こうして並べると数は多いのですが、設立時にしか出さない届出がほとんどです。1年目を乗り切れば、2年目からは決算と申告、年末調整という決まったサイクルになります。

会社設立の準備をしている段階で、ここまでの流れをひととおり見ておくと見通しが立ちます。福岡で会社設立をするなら、登記の前に「設立後の届出を誰がやるか」まで決めておくのが理想です。

税理士に頼むかどうかを迷っている方は、この一覧のうちどこまでを自分でやれそうかを考えてみてください。福岡の税理士事務所では、設立後の届出まで範囲に含めているところが多くあります。その場合、どこまでが顧問料に含まれるかを確認しておくと安心です。

この記事の内容について掲載した期限・金額は2026年8月に福岡市・福岡県・日本年金機構・福岡労働局などの公式ページで確認したものです。制度改正で変わることがあるため、実際に手続きをする前に各公式ページか専門家にご確認ください。

出典:中小企業庁「登録免許税の軽減(産業競争力強化法)」(2026年8月時点)

1年目を乗り切れば、2年目からは同じことの繰り返しです

ここまで並べると手続きが多く見えますが、大変なのは最初の1年だけです。設立時にしか出さない届出が済んでしまえば、2年目からは決算と申告、年末調整という決まったサイクルに落ち着きます。

だからこそ、1年目をどう乗り切るかが分かれ目になります。自分でやるなら期限を書き出したカレンダーを作る、税理士に頼むならどこまでが範囲かを確認しておく。先に見通しを立てておけば、慌てずに済みます

福岡には無料で相談できる公的な窓口もあります。分からないことが出てきたら、抱え込まずに一度聞いてみてください。期限や金額は制度改正で変わりますので、実際に手続きをする前には各官公署の公式ページでご確認ください。

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